ユニセフは、世界中の子どもの命と権利を守るため、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に約190の国と地域で活動している児童基金になります。
保健や栄養、水と衛生、教育、暴力などから保護、緊急支援やアドボカシーなど活動の幅は多岐に渡ります。
その活動費は、各国の政府や企業、団体のほか、個人の寄付から成り立っています。
近年では、紛争をはじめとする人道危機によって食糧難になってしまう子どもが増えるだけではなく、旱魃などの自然災害などによっても食糧難になっている子どもも多く、そんな子どもに対しての支援が求められています。
ユニセフマンスリーサポートとは?
そんな子どもたちをサポートをしたい、という個人・企業・法人・団体に対して行われているのが、ユニセフマンスリーサポートになります。
ユニセフマンスリーサポートは、ユニセフの活動を支えるための費用として毎月一定額寄付をできる仕組みになります。
日本では1994年からお行われていて、金額は最低1000円から任意で支援できるようになっています。
クレジットカードまたは口座振替ができるようになっていて、寄付することで所得税や法人税、相続税などの税控除を受けることができます。
ユニセフマンスリーサポートに寄付したお金は、使い道が限定しておらず様々な子どもの支援プロジェクトで使われています。
具体的な支援活動
具体的な支援活動としては、栄養不良の子どもに対して治療や、ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチンの三回の摂取、安全な水の確保、戦争や自然災害で学校に行けない子供の支援、紛争などで傷ついた子どもの心のケアなどに使われています。
寄付したお金の流れとしては、寄付をすると寄付金の約20%が日本国内での事業に使われます。
募金の送料手当や領収書の送料、資料の製作費、人件費などに使われます。
残りの約80%はユニセフ本部に送金され、本部によって5歳未満児死亡率、国民一人当たりの所得、子供の人口などを基準に各国のユニセフ事務所に配分されます。
配分された現地事務所では、承認された事業計画をもとにお金を使って子どもを支援するという流れになっています。
寄附金控除が受けられる
支援する側にもメリットがあります。
寄付することによって寄附金控除が受けられるのは、支援者側のメリットと言えます。
対象となる税金は所得税で税額控除か所得控除を選択することができ、法人税や相続税、一部自治体での個人住民税も寄附金控除対象となっています。
寄付後は領収書ももらえるため、前年1年分が毎年1月に送られてきます。
源泉徴収では控除されないため、還付をつけるために確定申告が必要でその時に領収書を使います。
寄付を始めた後は、申し込み直後はウェルカムキットが送られてきます。
ユニセフの活動や概要、各種手続きの案内、引越しした際に使う連絡封筒などが入っています。
加えて年に4回広報誌である「ユニセフ・ニュース」と各種資料も届きます。
広報誌では、現地での活動報告や会計報告などが掲載されています。
どのように使ったのか、会計はどうなっているのかなどをしっかり報告してもらえるため、安心して寄付することができます。
申し込み方法
ユニセフマンスリーサポートの申し込み方法は、ユニセフのホームページから行うことができます。
申し込みのところから、毎月寄付する定額を決めていきます。
クレジットカードまたは口座振替を選びます。
すでにオンライン登録済みの人はそのままログインして寄付することができますが、初めての場合には名前、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、募金するきっかけを入力します。
郵送でも申し込みができるため、郵送の場合には申込書をダウンロードするか、申込書を請求することで寄付することが可能です。
安全性の低い水を使って命を落とす子供たち
ユニセフの活動である水や食料、どんな支援をしているのかなどいまいちピンとこないという人は多いです。
その無理解さが、寄付をしにくい状態を作っているとも言えます。
日本人は、綺麗な水が手に入らないという状態がよくわからない人も多いです。
しかし、安全性の低い水を使って命を落とす子供はたくさんいます。
ユニセフに寄付をすれば、そんな汚い水ではなく井戸用のポンプを送ったり、お腹を壊して脱水症になった子どもに対して経口補水液を届けることができます。
一過性の支援に過ぎないのではないか、という不安がある人もいますが、ユニセフの活動を見れば子どもの死亡率が下がったり、貧困世帯の子どもが小学校に通っているパーセンテージが増えているのが分かります。
そんな子どもを支えているのが、ユニセフマンスリーサポートをはじめとした寄付になります。
まとめ
もちろん一回寄付するだけでも、世界中の子どもたちの支援に役立ちますが、継続して寄付することによって大きな課題を解決するのにかなり役立ちます。
毎月1000円からでも寄付することができ、自分が継続しやすい金額で寄付することも可能です。
世界の子どもを助けるためには少ない金額と思う人もいるかもしれませんが、薄くとも十分に子どものサポートにつながります。
引用元サイト:日本ユニセフ協会 | 「世界手洗いの日」プロジェクト
最終更新日 2025年8月6日