①台風は勢力を維持したまま日本に上陸するようになった

台風は、近年のスーパーコンピューターの急激な進化により予測が正確になると共に発生場所の変化や規模の巨大化など気象の非常識とされる事が次々に推測されていますが、チリ沖で発生するなどスーパーコンピューターの推測通りとなっています。

日本の近海では、フグと同様の神経毒テトロドトキシン有するヒョウモンダコやテーブルサンゴなどが生息可能なほど海水温が上昇しており、今後も海水温の上昇が考えられる事から熱帯収束帯上昇などの赤道付近だけで無く日本の近海でも発生すると推測されているのが現状です。

日本の近海の海水温の上昇は、赤道付近で発生し数日〜1週間程度かけて日本に到達するのでは無く、発生の次の日に上陸と言う事態を引き起こす可能性があるとされています。

また、日本に近づくほど勢力が低下するのが一般的でしたが、日本の近海では勢力を維持するのに必要とされる海水温度27度を超える海域が増加している事から勢力の維持もしく勢力を増強して日本に上陸するとされています。

2018年は、非常に勢力が強く大型の22号マンクットと24号チャーミーが上陸している事から過去20年間には無い異常な気象状況とされるだけで無く、24号チャーミーと同等の勢力かつ同様のコースをとるとされる非常に勢力が強く大型の25号コンレイが発生している状態です。

②台風の定義とは

2018年の24号チャーミーや25号コンレイは、2013年に発生した12号と15号が其々チャーミーとコンレイと呼ばれており、命名国カンボジアで像を意味する「ダムレイ」から命名国ベトナムでベトナムレイヨウを意味する「サオラー」の140種類を順番につけられています。

命名は、北緯0度〜60度かつ東経100度〜180度の北太平洋及び周辺地域で発生した場合にはアジア名が用いられ、それ以外はアメリカ名が用いられる事から2013年の場合の様に13号と14号が「ベナ」及び「ウナラ」と呼ばれる事があるのも不思議な規則です。

岡山県や広島県に大きな被害をもたらした22号チャーミーは、ベトナムのバラ科に属するツバキの名前であり、高貴かつ温かみのある椿の名を冠す事で被害が最小になる事を祈っています。

日本を縦断した24号コンレイは、カンボジアやタイ及びラオスに伝わるクメール王朝の民話であり、鬼女の娘コンレイが鬼女に母と母の11人の姉妹の恨みを晴らすプットサエンに恋い焦がれ霊山ニャンコンレイになってしまう悲恋ストーリーです。

台風に詳しい吉野勝秀さんは「定義は、北西太平洋や南シナ海で発生した熱帯低気圧で中心付近の最大風速が毎秒17.2m以上の低気圧を指し、強風圏や暴風圏などの規模は定義されていません。」と解説しています。

強さは、32.7m以上が強いと定義され、43.7m以上を非常に強いと表現する一方で54.0m以上を猛烈と表現しますが、被害の大小の定義は無く単純に風速だけです。

その為、800km以上を大型と表現し800km以上を超大型と表現して区別しています。24号チャーミーは、猛烈かつ超大型として中心気圧950hPaで上陸していますが、過去には24号を遥かに凌ぐ勢力及び規模の上陸が記録されており、スーパーコンピューターの予測に反するとも言われているのも事実です。

③今後これまでの勢力を上回るスーパー台風が来る

昭和52年の9号ベイブは、奄美群島南西部に位置する沖永良部島で中心気圧907.3hPaが記録されており、気象庁の最大風速55m及びアメリカ海軍の最大風速65mも記録されています。

宮古島では、昭和34年の14号サラ908.1hPaを記録しただけでなく、昭和52年の9号ベイブを凌ぐ最大風速70mを記録している事から100人近い死者行方不明者を出した最悪のハリケーンです。

本州では、枕崎と室戸岬及び伊勢湾を通過したものを昭和の三大台風とされ、第二次世界大戦後の2011年3月に発生した東日本大震災と1995年1月に発生した阪神・淡路大震災に続く甚大な自然災害でした。

室戸台風は、昭和9年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸すると共に近畿地方と関西地方を縦断し甚大な被害を及ぼした自然災害であり、中心気圧は911.6hPaかつ最大瞬間風速が60m以上であった事から死者行方不明者3,000人を超えています。

枕崎台風は、昭和20年9月17日午後2時頃に鹿児島県枕崎市に上陸すると共に九州だけで無く本州を縦断し甚大な被害を及ぼしたとされ、中心気圧は916.3hPaで最大風速70mであった事から死者行方不明者約4,000人の過去最大の自然災害です。

伊勢湾台風は、昭和34年9月26日に和歌山県東牟婁郡串本町の潮岬付近に上陸すると共に伊勢湾岸地域に甚大な被害を及ぼしたとされ、中心付近の最低気圧895hPaで最大風速75mを記録している事から5,000人を超える死者行方不明者を記録しています。

日本では、これらを大きく上回る勢力及び規模のスーパー台風の上陸が予測されているので、適切な備えを常日頃から整えて置きたいものです。

▶️  吉野勝秀 gfa

最終更新日 2025年8月6日