1,木の家が持つ魅力と住み心地

現在38歳で妻と子どもが2人います。

いつかはマイホームを夢見て働き、五年前に念願のマイホームを手に入れることが出来ました。

最終的に選んだのは木造の大手ハウスメーカーですが、その会社に決めるまでに何社も何社もハウジングセンターを回って話を聞きました。

それぞれの会社には強みがあり、どのハウスメーカーもその強みを前面にセールスをしてきます。

特に大手のハウスメーカーに関しては、悪いところを挙げろと言われれば金額が少し高めであるということさえ除けば本当に素晴らしい提案をしてくれました。

実際に展示場だけではなく、住んでいる人の家におじゃましたこともあります。

実際の暮らしを見ることで、ハウジングセンターの家ではわからないような質感を感じることができると考えたからです。

何社も何社も家を見てついにたどり着いた結論が木の家に住みたいというものでした。

もちろん、木造住宅であれば木の家なのですが、そうではなく床や階段などに無垢の木をしつらえたような木な質感をフルに感じられる住宅に憧れたのです。

それは、自分たちにちょうど子どもが生まれた頃だったからかもしれません。

木の家は、不思議な安らぎを与えてくれます。

この安らぎは、特に床などで過ごすことが多い子どもにとってもきっといいの効果をもたらしてくれるに違いないと思いました。

子どもだけではありません。

私たち大人も、日々仕事や家事や育児に追われており、残念ながらみなさんが疲れ切っています。

そのような大人たちも木に囲まれて生活をしていると、ふと気持ちが落ち着いて安らかな気分になるだろうと考えました。

2,希望を最大限に活かしてくれる担当者の存在

できるだけ自然に囲まれて生活がしたい、私たちはそのように考えて木造住宅のハウスメーカーを選択したのです。

ハウスメーカーと契約してからはいよいよ建物の設計の打ち合わせが始まりました。

一般的には営業担当者が自宅に来て、顧客と話をしてそれを会社に持ち帰って設計担当が図面を書くという流れが多いようですが、そのハウスメーカーは違いました。

顧客が会社に出向き、そこで設計担当と直接間取り等について話し合う機会がもらえるのです。

それも一回だけではありません。

顧客の方が結局毎週のように打ち合わせを重ねて、希望する家を作り上げていったのです。

当初契約した時のプランからは大きく変わりました。

自分たちの希望を伝えると、設計担当は新しいアイデアをくれます。

それは自分の経験に基づくものでもあり、また私たちの希望を最大限に生かしてくれるものでもありました。

でも、決して私たちに迎合しようとしているわけではありませんでした。

良くないと思うものはきちんと否定もしてくれました。

根拠もきちんと示してくれました。

自信に満ちた設計担当で、私たちは全幅の信頼を置き、その方にすべてを委ねました。

3,ハウスメーカーのこだわりと妥協せずにできた家選び

当初営業担当の人とも話していましたが、色々ある中でこのハウスメーカーに決めたのには、木への強いこだわりがあったからです。

したがって、家の設計の中にも木の要素をふんだんに取り入れました。

少し値段は張りましたが、一番長く暮らすリビングルームの床はウォルナットの無垢の木をしつらえ、天井にもやさしい色合いの木の板を張りました。

これだけでと十分木の家で暮らしている感じがしますが、さらに南側に大きな窓を2つつなげて、日当たりのよい窓の先にはに芝生の生えた庭と大きな木を配置して、家の外についても木を意識できるようにしました。

また、細かいところですが部屋の至る所のドアは天井までの高さにしたので、その点でも木を意識することができます。

いよいよ家が完成した後は、室内のインテリアにもこだわりました。

ハウスメーカーが開催したインテリアフェアに参加し、そこから室内に合うようなテーブルやテレビボードなどを提案してもらい、部屋の雰囲気に合うインテリアを揃えることができました。

すべてにおいて妥協せずに家選びをすることができたことが一番良かったことだと思いますが、ハウスメーカーの設計担当者さんの妥協なき姿勢からも多くの刺激を受けていたと思います。

家を建ててから5年余りが経過しました。

子どもたちは無垢の木の床が大好きで、いつでも床で遊んでいます。

床に寝転んでも痛くありません。

下の子はよほど気持ちがいいのか、床で眠ってしまうこともあります。

私たち大人はと言いますと、やはりこの家が大好きで休日も忙しく外に出かけることもなくのんびりと家で過ごすことが楽しみになっています。

不思議なものですが、我が家ではあまり気の短い人はいません。

毎日が穏やかに時が流れてます。

仕事は大変ですが、家に帰れば安心できるというそんな空間が我が家にはあります。

子どもたちも出かけるよりも家で遊ぶことを好みます。

これはきっと木の家が持つ最大の魅力なのかもしれません。

知らず知らずのうちに、住んでいる家族が温かくなっている。

そんな理想の木の家の話でした。

最終更新日 2025年8月6日